旅の想い出・北海道編 イラスト
メニューはこちらから 道南圏 道央圏 大雪圏 道北圏 道東圏 オホーツク圏
天売島タイトル
 天売島は北海道羽幌町(留萌管内)にあり、北海道本土から20キロほど西の日本海に浮かぶ外周約12キロの小さな島です。
 この島では、東半分には500人の人が住み、西半分には100万羽と言われる海鳥たちが生息しています。人間と海鳥たちが実にうまく棲み分けている島です。過去にはNHK「生きもの地球紀行」でも取り上げられていたかと記憶しています。

1999年 7月 1日公開
2005年12月 5日更新

トップイメージ
天売島には多くの海鳥が棲む。白い点はみな海鳥たち。後方に北海道本土も。2003年7月撮影。


巣穴 この島に棲む鳥で特徴的なのはウトウです。昼間は洋上にいるのであまりいませんが、夕方になるとウトウがそこらじゅうに掘られた巣穴(写真)を目がけて一直線に飛んで帰ってきます。これはヒナに与えるエサとなる魚を捕って帰ってきたものです。そのまわりではその魚を横取りしようとするウミネコとの闘いがみられ、鳥の数が数だけにさながら圧巻です。繁殖期にあたる5〜7月に一番見事に見られます。このウトウの帰巣が最もよく見られるのは夕方ですので鳥を見るのなら島での宿泊をお勧めします。
 またこの島には絶滅に瀕している鳥・オロロン鳥が棲んでいます。昔はもっといたみたいですが、今は国内では天売島に十数羽を残すのみのようです。サハリン(樺太)にはもうちょっといるみたいですが。彼らにとっては天売島こそが最後の楽園のようです。


ウニ 海に目を転じると、海底にはウニがごろごろ転がっています。これも圧巻です。夏期は天売港から海底探勝船が出ます。澄んだ青い海の中が見られるほか、海鳥たちの姿を海上から見ることができます。

 天売島のウニは味も絶品です。是非ここで食べてみて下さい。密漁はダメよ。


7月上旬に開催されたうにまつり。ウニ1個の無料配布のほか、もちろんウニの格安販売も。(2003年実績・以下同)

うにまつりで手に入れた「持ち帰り箱」これだけ入って1,600円でした。生きていて台所を動き回っていました。

船の見送り風景は今も同じです。



島からは焼尻島や、そのむこうには北海道本土も見えます。

赤岩展望台。ウトウの帰巣もこのあたりで観察できます。


天売島には焼尻島と異なりマムシがいます。

赤岩展望台下にある「赤岩」。

天売島からはるか沖に利尻富士が見えることも。


船を追う海鳥  島を離れる時、多くの海鳥たちが船を追って沖までずっとついてきます。他の離島でもそういう光景はありますが、ここは追ってくる鳥たちの数が違います。海鳥の楽園を訪れた旅人を送ってくれているように思うのは私だけでしょうか。

<交通>
 羽幌港からフェリーで約90分、高速船で約60分。いずれも焼尻島経由。
 便数は時期により異なり、夏場は日に数便。冬場はフェリーのみ日に1便(それもよく欠航するらしい)。

★関係地図★

北海道トップ   道北圏


トップメニューへ  アンケート  リンク集

 このページの著作権はYANAPYに帰属します。(C)1999-2005 Copyright YANAPY, All Rights Reserved.