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2009年10月 5日公開
この章のポイント  いよいよ北海道での定住に向けて住宅を建てることにしました。
 ここでは、住宅建設に向けての土地探しと我が家が目指した姿について取り上げたいと思います。
 ※なお、定住までの動きについては「移住から定住に向けて」を参照して下さい。

目次  土地探し
 誰と家を建てるか
 我が家が目指した姿
 家が完成するまで

土地探し
 この地域に家を建てようと思っても、土地がなければ家は建ちません。

黙っていても情報は集まらない

 この土地に住んで2年近くはいい情報があれば・・・程度に思っていましたが、そんな情報は簡単に出てくるはずもありません。
 親戚筋からの情報も若干ありましたが、内容的に満足はいかず不調に終わりました。
 先行きのわからない地方では、新築住宅よりも中古住宅をリフォームして使う方が資金的に少なくて済むことから人気があり、質のいい中古住宅であれば結構買い手はつくようです。

地方には不動産市場はない

 都市部では不動産業者をはしごして土地を探すのが一般的ですが、地方では不動産市場が成立せず、業者を頼んでもなかなか情報を集めることは難しいです。不動産業者にしても土地を買ってくれるかどうかわからない一見さんに手間をかけて調査するとはなかなかならないのが現状でしょう。

 うちでは相談していた建築事務所に紹介してもらった不動産業者を通じて調べてもらいました。希望していた地区で若干話はありましたが、農地法その他の規制や、私道の問題、水道の状況などで不調に終わりました。
 結局、国有地売却の話があり、そちらということになりました。
 調べてもらった業者には調査費を支払いました。結果論から言えば最初から国有地にしておけば良かったのでしょうが、希望した地域がダメだとわかったこと、国有地売却も間際まで業者を介して調べられ不用意に名前を出さずに済んだことから、それなりの成果だったと思っています。

地方には意外と土地物件が少ない!?

 過疎化が進む中で物件なんかいくらでもありそうな気もしますが、実際に調べていくとなかなかそうはいきません。そもそも物件が少なく、ましてや理想的な物件はさらに少ないものです。
 価格としては確かに都市部に比べると安いです。しかし安いということは、まだ土地に財産概念は強いこともあり売る側には手放す動機も少ないということ。買う側も「ちょっと隣が空いたから買っておくか。何かに使えるだろう」程度の感覚で買ってしまうようです。もともと近所の人なら身元もわかっているので知らない人に売るより安心ですし。



誰と家を建てるか
 土地が決まれば次は誰と家を建てるかという課題があります。

規格品か注文住宅か?

 昔は規格品でいいと思っていました。当然の事ながら規格品の方がコスト面ではメリットがあります。
 しかし官舎を含む規格品を渡り歩くうちに、自分たちの生活にあわない部分が気になるようになってきました。
 もっとも注文住宅と言っても大手メーカーがやるようなオプション方式は一部仕様が変えられる程度のことで、本当の意味で自由がきくとは言えません。

大手メーカーか工務店か建築事務所か

 派手な宣伝をしモデルハウスを抱える大手ハウスメーカーには知名度に伴う根拠のない安心感があるとされます。ただ考えてみればこれらの宣伝やモデルハウス・豪華な景品の費用は確実に建て主が払うことになり、金額分の価値が得られるかには疑問が残ります。
 中小の工務店は宣伝が少ない分、わかりにくい面があります。いい仕事をするところはいい仕事をするでしょうが、それを一般人がみわけるのは困難です。公営住宅や官舎をみていると住む側ではなく利権業者のための仕事である面が多々あり、どこの業者でもいいわけでもなければ間取りができればいいわけでも決してないことが実感されます。
 建築事務所に頼むと設計料として10%前後必要になりますが、標準とかオプションとかの概念はないので本当に自由に設計ができること、相見積もりの形式を取れば価格競争もできること、プロの眼で施工者を選べれば素人が百万遍みてもわからない技術を見極められ、宣伝とかをしなくてもいい技術を持った業者に巡り会える可能性があるメリットもあります。ただ自由が効く反面、選択肢も無数にあり、それが煩わしい人には不向きかもしれません。

建築事務所を選ぶ

 うちでは建築事務所に頼むことを視点に2年ぐらいかけて数件の事務所を訪ねました。
 選定の上で重視したのがうちが目指すコンセプトを理解してもらえるか、具体的な内容を挙げて考え方を聞くことでした。業者選定や費用に関する考え方も当然聞きます。
 建築事務所は確かに自由が利きますが、だからといって何でもできるかと言われるとそうでもなく建築家によって得手不得手の領域は当然あります。過去の作品は当然参考にしますが、どう考えてそうなったかを知ることも大事だと思います。施主の要望がもとなのか、建築家の考え方なのか等々。
 あと、うちのように地方の場合には、地方の物件がはたしてできるかというのも重要です。個人住宅をやる事務所はそんなに大きくないのでいくら考え方が合致しても効率の悪い地方の物件に手が回らなければそこまでです。

 振り返って思うのは、建築家本人が施主の家族や生活を理解して本当にいい住宅を完成させようという熱意を持ってくれるかどうかが一番大事だと思います。
 設計が生活に合うのも、価格が条件にあうのも、いい施工会社に会えるのも、作品である住宅がいい形に仕上がるのも、すべて私たちのためにいい住宅を完成させて住んでもらおうという熱意の結果です。
 この熱意の裏返しとして、私たちの生活レベルを超えるようないい提案が出てきたり、いざ見積もりを取ると予算をはるかにオーバーしたり、予算にあわせるためにそれまでの積み重ねを短期間でザクザク切ったりするようなことをしなければならなくなりますが。

 うちでは、建築事務所を訪ねる時には必ず子どもも連れて家族全員で行くようにしました。私たちが建築家を見るだけでなく建築家にも家族を理解してもらうために。
 あと、最終的に依頼先を決めてから訪ねた事務所すべてに報告とお世話になったお礼のメールを出しました。皆さん返事をよこしてくれあそこならしっかりしているから大丈夫だという返事をよこしてくれました。うちで決めた事務所も建築家協会HPには掲載されているものの市販の建築家カタログには掲載されていないところで実は訪ねるかどうか躊躇していたところを、別な事務所を訪ねた際に話題になり訪ねてみようと思ったところでした。建築家仲間での評判もまた重要な情報です。

建設会社との出会い

 建築家の手で家を建てるとしても、建設会社を選定する作業は必要になります。
 その選定方法も建築家の考えにより様々です。施主側で業者を指定する方法もありますし、建築家の協力会社から選ぶ方法もあります。信頼できる1業者に見積もりをさせる特命の方法もありますし、数社の業者に見積もりをさせてその中から選ぶ相見積もりの方法もあります。
 予算の厳しい我が家では相見積もりによる健全な競争が働くことを期待して建築家が選んだ数社による相見積もりの方法をとりました。建築家は見積内容を厳しくチェックしてくれます。

 その結果、小さい会社ながらも技術は確かな建設会社に出会うことができました。
 これは我が家の家づくりで期待していたことそのもので、会社が小さくても派手な宣伝をしていなくて素人にはなかなか容易にわかりにくい会社でも、玄人の中で定評のある会社に是非お願いしたい、建設不況と言われる時代でも良い技術を持つ会社には是非生き残ってほしいと考えていたところでした。



我が家が目指した姿
 別記「家づくりの実際〜我が家が目指した姿」をご参照下さい。
 


家が完成するまで
 別記「家づくりの実際〜家が完成するまで」をご参照下さい。
 ※詳細はブログにも記載がありますのでご参照下さい。



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